最初の一歩:VMOST フレームワークで SUZ-LAB の設計図を作った
何をやるにも、まず「なぜ」と「どう」を一本の線でつなぐところから。VMOST フレームワークに沿って、SUZ-LAB の Vision から Tactics までを実際に定義してみた記録。
なぜ VMOST から始めたか
SUZ-LAB を始めるにあたり、いきなり施策から手を付けるのはやめた。 やりたいことは山ほどあるが、勢いで走ると「忙しいのに上位の目的に つながっていない」——いわゆる 偽りの生産性 に陥る。だからまず、 理念(なぜ)から日々の行動(どう)までを一本の線でつなぐ設計図を作ることにした。
選んだのは VMOST フレームワーク。Vision → Mission → Objectives → Strategy → Tactics の 5 階層で、上から下へは実行、下から上へは 「この行動は本当に上位の目的に効いているか」の検算として機能する。 もとは事業戦略の枠組みだが、これを 個人の生き方の設計図 に応用してみた。
やってみたこと(V→T を順に埋める)
VMOST の推奨どおり、上位から順に、各階層の「策定基準」を意識しながら言語化した。
Vision — 目指す姿
最上位の理想像。到達可能でありながら適度な緊張感を持たせる、が基準。 出した答えは 「鍛えた心身を土台に、やりたいことを次々に実現する生き方が、 当たり前になる社会へ」。一つの肩書きに縛られない生き方そのものを、 次に続く人へのロールモデルとして示す、という長期の北極星に据えた。
Mission — 使命
対象(誰に)・貢献(何を)・差異化(なぜ自分か)を含め、暗唱できるほど 簡潔に、が基準。「一人ひとりの『やってみたい』を、行動に変えるきっかけを届ける」。 鍛えた心身と AI で挑戦する実体験を一次情報として発信し、挑戦の参入障壁を下げる—— そこに自分の役割を置いた。
Objectives — 達成目標
Mission を測定可能にするチェックポイント。SMART と、先行/遅行指標の バランスが基準。テクノロジー・グローバル教育・心身/規律の 3 領域に、 それぞれ数値で測れる目標を置いた(例:週 4 件の発信、ハワイ中学留学の合格・就学、 週 5 回のトレーニングと予備自衛官への任用)。
Strategy — 大方針
目標へ到達する進め方。施策を選ぶ判断基準になる、が基準。 まず心身を鍛える。強いフィジカルと規律が強いメンタルをつくり、挑戦の土台になる。 その土台の上で AI を掛け合わせ、境界を超えて学び、一次情報として正直に発信する。 この順序を崩さないことを大方針にした。
Tactics — 具体施策
大方針を日々の行動へ。実行可能性を高めるため具体的に、が基準。 3 本の柱(テクノロジー / グローバル教育 / 心身・規律)ごとの施策と、 日々の判断を支える 6 つの行動原則に落とし込んだ。この一次情報の発信そのものが、 Tactics の一つだ。自分で作った設計図(VMOST)を、自分の生き方を回す道具として日々使い、 気づきを Log に返して更新し続ける——作ったものを自ら使い倒して鍛える ドッグフーディングを、自分の人生そのものに適用している。
難しかったこと
きれいに埋まった枠は気持ちいい。でも「埋めた」と「決めた」は違う。
- Objectives の数値がまだ甘い。 フォロワー数や期限に
○○/YYYY-MMの プレースホルダーが残っている。測定可能でない目標は、あるだけで満足しがちだ。 - 抽象と具体の境界がぶれる。 Strategy に具体的すぎる施策を書きそうになり、 逆に Tactics が方針の言い換えになりかける。「目標とミッションの混同」 「戦略が単なる戦術リスト化」は、まさに監査で問われるポイントだった。
- 一人で作ると Communication と Commitment が検証できない。 組織なら 現場に伝わっているかを測れるが、個人では自分が本気で握れているかを 自分で問い直すしかない。
下から上への検算
最後に T→V の向きで読み直した。「この施策は、どの目標に効くか?」 「その目標は、Mission に近づけるか?」——空白(上位にあるのに下位で支えていない領域)が ないかを確認する。今回は Objectives の数値が甘い分、検算の精度もまだ甘い。 ここが次の宿題になった。
次にやること
- プレースホルダーの数値を、実測できる形に確定させる(まずは発信頻度と英語スコアから) → 次の一手「Objectives のプレースホルダー確定」に落とした
- 四半期ごとに「垂直アライメント監査」を回す。定義・明確さ・ 伝達・コミットの 4 点で、現場の行動が上位方針と今もつながっているかを点検する ——この宿題を、次の一手(Roadmap)の TODO として起こした
- この設計図はファイルに仕舞わない。ログとして更新し続けることが、死文化を防ぐ唯一の方法だ
SUZ-LAB の VMOST の中身は VMOST ページ に、フレームワーク自体の解説は VMOST とは にまとめてある。ここが、すべての実験の出発点になる。




