# SECI モデルとは — 暗黙知と形式知でまわす知識創造の循環

> SECI モデル（野中郁次郎・竹内弘高）とは何か——暗黙知と形式知という 2 種類の知、それらが共同化→表出化→連結化→内面化 の 4 モードで変換されながら螺旋状に組織の知を生む仕組み、知の増幅を支える「場（Ba）」までを押さえます。最後に、SUZ-LAB がこの循環を VMOST の各階層でどう回しているか——一次情報発信・ドッグフーディング・単一の出所・複数研究員——を実例として開きます。

- 出典: SUZ-LAB（解説トピック）
- URL: https://suz-lab.co.jp/topics/seci
- 公開: 2026-07-14
- 更新: 2026-07-14
- タグ: #SECI #ナレッジマネジメント #暗黙知 #形式知 #VMOST #SUZ-LAB

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**SECI モデル**は、経営学者の野中郁次郎と竹内弘高が『知識創造企業』（The Knowledge-Creating
Company, 1995）で示した、組織が新しい知を生み出すプロセスのモデルだ。知識を「持っているか／
いないか」の静的なストックではなく、**変換され続ける動的なフロー**として捉えるのが核心にある。

出発点は、知には 2 種類あるという見立てだ。

- **暗黙知**（tacit knowledge）… 言葉やデータになる前の、体験・勘・コツ・身体で覚えた技能。
  マイケル・ポランニーの「我々は語れる以上のことを知っている」という洞察に由来する。
- **形式知**（explicit knowledge）… 言葉・図・データとして明示され、他者と共有・複製できる知。

この 2 つが相互に変換されながら、個人の知が組織の知へと**螺旋状に**増幅していく——その変換の
4 モードの頭文字が **S・E・C・I** だ。

## 4 つの変換モード

| モード | 変換 | 何が起きるか |
| --- | --- | --- |
| **共同化（Socialization）** | 暗黙知 → 暗黙知 | 体験を共にして、言葉になる前の勘・コツ・姿勢を人から人へ移す。対話・共同作業・背中を見て学ぶ弟子入り。 |
| **表出化（Externalization）** | 暗黙知 → 形式知 | 暗黙のうちにやっていることを言葉・図・データにし、他者と共有できる形式知にする。比喩やモデル化が助けになる。SECI の中核。 |
| **連結化（Combination）** | 形式知 → 形式知 | 既にある形式知どうしを組み合わせ・体系化し、新しい形式知の体系をつくる。文書・データベース・情報システムが働く場面。 |
| **内面化（Internalization）** | 形式知 → 暗黙知 | 文書や体系になった形式知を、実践を通じて体得し、自分の暗黙知（勘・技能）にする。「やってみて身につく」。次の螺旋の起点。 |

重要なのは、これが一度きりの直線ではなく**循環**だという点だ。内面化で個人の中に沈んだ知は、
次の共同化で再び他者と共有され、より大きな螺旋を描いて回り続ける。野中はこれを
**知識スパイラル**と呼んだ。

## 場（Ba）— 循環が起きる文脈

各モードは、それが起きる**場（Ba）**を必要とする。共同化には体験を共にする場、表出化には
対話の場、連結化には形式知を突き合わせるシステムの場、内面化には実践の場。知識創造とは、
適切な場を用意して螺旋を止めないことでもある。

## VMOST とどう噛み合うか

[VMOST](/topics/vmost) が理念（なぜ）から日々の行動（どう）までを縦一本に整える、比較的
**静的な設計図**だとすれば、SECI はその設計図の中身を**体験から生み出し、下から更新し続ける
動的な循環**だ。VMOST が説く「T→V の検算」——日々の行動が上位の目的に効いているかを下から
確かめる上り——を、実際に駆動するエンジンが SECI だと捉えると噛み合う。両者は直交する枠組みで、
片方が骨格、もう片方が血の巡りにあたる。

だから SUZ-LAB では、SECI を VMOST の横に別立てするのではなく、**VMOST の各階層の中に**
その要素を溶かしている。各階層がこの循環のどこで回るかは、[SUZ-LAB の VMOST](/vmost) の
Vision〜Tactics に添えた注記から辿れる。

## SUZ-LAB はこの循環をどう回すか

- **表出化＋連結化** … SUZ-LAB の Mission「実体験を一次情報として発信する」は、体験（暗黙知）
  を言葉・データ（形式知）に変え、人にも AI にも届く形に束ねる営みそのもの。文言も生成物も
  すべて `content/*` の単一の出所に畳み、用語集・MCP・llms.txt で機械可読にするのが連結化にあたる。
- **内面化** … 作ったものを自ら最初のユーザーとして使い倒す
  [ドッグフーディング](/topics/dogfooding)。書いた形式知を実践に落として体得する。
- **共同化** … 研究員どうしが同じ挑戦を共にやってみる場や、各研究員が発信する日々の一次情報の
  交差。研究員が一人の間はいちばん薄く、[仲間](/researchers)が増えて初めて本格的に回りだす——
  複数研究員を前提にした知識創造の裏づけがここにある。

螺旋が一周するたび、体験（暗黙知）が形式知として積み上がり、VMOST の各階層——とりわけ
Objectives の実数——が裏打ちされて更新されていく。設計図は、回し続けて初めて生きる。

